公式サイトがない薬局が37%ある
この記事の要点
- 全国60,354軒のうち、22,354軒(37%)は公式サイトのURLが登録されていません。
- 大手チェーンと個人薬局で差が大きい。チェーン系は9割前後が保有、チェーンに属さない地域の調剤薬局は58.6%。
- 地域差もあり、石川県80.8%〜宮崎県45.5%まで分布しています。
- サイトの有無と調剤の質は関係ありません。地域に根づいた薬局ほど新規集客を必要とせず、サイトを持たない場合があります。
- ただし薬剤師が応募を検討するとき、事前に得られる情報量は確実に変わります。
- 公式サイトがなくても、営業日と営業時間は厚生労働省の公表データで確認できます。
応募先を検討するとき、まず薬局のサイトを見ようとする方は多いと思います。 ところが厚生労働省の公表データ(2025年12月1日時点)を数えると、 全国60,354軒のうち22,354軒はURLが登録されていません。 4割近くの薬局は、ウェブで事前に調べることができない状態にあります。
まず結論|4割近くの薬局は事前に調べられない
- 公式サイトあり
- 63% 38,000軒
- 公式サイトなし
- 37% 22,354軒
- 大手チェーン系
- 83.4% ドラッグストア併設系
- 地域の調剤薬局
- 58.6% 50,186軒
※参考:厚生労働省「医療情報ネット」オープンデータ(厚生労働省(e-Govデータポータル))/公表項目「薬局のホームページアドレス」の登録有無を集計
ここでいう「公式サイトなし」は、厚生労働省への届出にURLが記載されていないという意味です。 サイトが実在するのに届出に記載していない薬局も含まれるため、 サイトを持たない薬局の数そのものではありません。 ただし応募を検討する側から見れば、公表データから辿れない点は同じです。
※参考:厚生労働省「薬局機能情報提供制度」(厚生労働省)/ホームページアドレスは薬局が都道府県へ届け出る項目のひとつ
薬局チェーンと個人薬局の差
| チェーン | 店舗数 | 公式サイトあり |
|---|---|---|
| ウエルシア | 1,811 | 85% |
| スギ薬局 | 1,337 | 94.2% |
| アイン薬局 | 1,022 | 88.4% |
| さくら薬局 | 906 | 85.2% |
| 日本調剤 | 748 | 93.6% |
| そうごう薬局 | 550 | 86% |
| チェーン以外(地域の調剤薬局) | 50,186 | 58.6% |
大手チェーンは本部がサイトを運営しているため、店舗単位でもURLが登録されています。 一方、地域の調剤薬局は58.6%にとどまります。 応募先が個人薬局の場合、ウェブで得られる情報はほとんどないと考えておいたほうが確実です。
公式サイトの有無は地域でも違う
最も高い石川県が80.8%、最も低い宮崎県が45.5%。 同じ日本国内でも、応募前に調べられる薬局の割合は地域で変わります。
※参考:厚生労働省「衛生行政報告例」(厚生労働省)/薬局数の全国・都道府県別の統計はこちらでも公表されている
地域差の理由は公表データからは読み取れません。分布までは分かりますが、 なぜ差が生まれるのかは当サイトでは分かりません。
薬剤師がこの数字をどう使うか
公式サイトがなくても、営業日と営業時間は分かります。 厚生労働省が全薬局の営業日・営業時間を公開しているためです。 当サイトのエリアページでは市区町村ごとに一覧化しており、 絞り込みで「公式サイトあり」に限定することもできます。
- エリアページで応募先の営業日・営業時間を確認する。サイトの有無に関係なく分かります。
- 公式サイトがあれば、そこから理念・店舗数・在宅対応の有無を読む。一覧の「公式サイト →」から辿れます。
- サイトがない場合は、電話または転職サービス経由で確認する。薬剤師の人数・残業・在宅対応は、どのみち公表データには含まれていません。
年収・薬剤師の配置人数・残業時間・在宅対応の有無は、サイトの有無にかかわらず公表データには存在しません。 この部分は当サイトでは扱えず、面談で確認していただく必要があります。
サイトがないことは悪いことではない
公式サイトの有無と、薬局の質は関係ありません。 医療機関の近くにある調剤薬局は、処方箋を持った患者が自然に来るため、 ウェブでの新規集客を必要としません。長く地域で運営している薬局ほど、 サイトを持たないまま問題なく続いていることがあります。 当サイトはサイトの有無で薬局を評価していませんし、順位にも反映していません。
なお、この数字は「届出にURLが記載されているか」であり、 サイトが存在しないことの証明ではありません。 サイトを運営していても届出に記載していない薬局は、この集計では「なし」に入ります。 公表データから確認できる範囲を超えて断定することはしません。
よくあるご質問
Q公式サイトがない薬局はどれくらいありますか?
A全国60,354軒のうち、公式サイトのURLが登録されていないのは22,354軒(37%)です(厚生労働省の公表データ、2025年12月1日時点)。約4割の薬局は、応募前にウェブで職場の様子を調べることができません。
Q公式サイトがない薬局は避けたほうがいいですか?
Aサイトの有無と調剤の質は関係ありません。地域に根づいた薬局ほど、新規の集客を必要とせずサイトを持たないことがあります。ただし薬剤師として応募を検討する場合、事前に情報を得られる量が変わるのは事実です。当サイトはサイトの有無で薬局を評価していません。
Q薬局チェーンと個人薬局では公式サイトの保有率が違いますか?
A大きく違います。大手チェーン系の薬局は85%前後がサイトを持っている一方、チェーンに属さない地域の調剤薬局は58.6%にとどまります。大手は本部でサイトを運営しているため、店舗単位でもURLが登録されています。
Q公式サイトがない薬局の情報はどうやって調べればいいですか?
A厚生労働省が「医療情報ネット(ナビイ)」で全薬局の名称・所在地・営業日・営業時間を公開しています。当サイトはこのデータを市区町村別に一覧化しているため、公式サイトがない薬局でも営業日と営業時間は確認できます。それ以外の情報は、電話で問い合わせるか、転職サービス経由で確認することになります。
Q公式サイトの有無は地域によって違いますか?
A違います。公式サイトのURLが登録されている薬局の割合は、最も高い石川県が80.8%、最も低い宮崎県が45.5%で、1.8倍の差があります。全国平均は63%です。
Q薬局の公式サイトの有無はどこで確認できますか?
A厚生労働省の公表データに「薬局のホームページアドレス」という項目があり、届け出られていればURLが記載されています。当サイトのエリアページでは、URLが登録されている薬局には「公式サイト →」のリンクを表示し、絞り込みで「公式サイトあり」に限定することもできます。
免責事項
本記事は厚生労働省が公表しているデータを集計したものであり、特定の薬局・チェーン・地域の優劣を 評価するものではありません。公式サイトの有無は届出内容にもとづくもので、 サイトの実在・不在を保証するものではありません。 勤務条件については、必ず求人票および面談でご確認ください。
参考文献
- 医療情報ネット(ナビイ)オープンデータ 2025年12月1日時点版
厚生労働省(e-Govデータポータル) https://data.e-gov.go.jp/data/dataset/iryou_teikyouseido_mhlw - 薬局機能情報提供制度について
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kinoujouhou/index.html - 衛生行政報告例(薬局数・従事者数などの統計)
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/36-19.html
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この記事のデータについて
集計元は医療情報ネット(ナビイ)オープンデータ/厚生労働省(2025年12月1日時点)に収録されている
全国60,354軒の薬局データです。標本調査ではなく全数を数えています。
同じファイルを取得すれば、どなたでも同じ数字を再現できます。
営業日・営業時間は薬局が届け出た内容です。
実際のシフト・残業時間・年収・オンコール・在宅対応の有無は含まれていません。
営業日が土曜でも、シフト制で交代に休める職場は多くあります。
勤務条件は必ず求人票と面談でご確認ください。
このテーマの全体像
この記事は「調剤薬局とドラッグストアの違い」というテーマの1本です。 全体像とほかの論点は、まとめページで整理しています。
調剤薬局とドラッグストアの違い|薬剤師の働き方は業態で決まる
同じ薬剤師の仕事でも、調剤薬局とドラッグストア併設では働く時間帯がまったく違います。全国60,354軒の届出データで実数を確認します。
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ここまでは全国の傾向です。実際に検討している薬局や市区町村の数字は、個別に確認できます。 年収・薬剤師の配置人数・残業時間は公表されていないため、そこから先は求人を持っている側に聞くことになります。