薬局ラボ 薬剤師のための全国薬局データベース/60,354軒

遅番が多い県・少ない県は10倍以上違う

この記事の要点

同じ「薬局勤務」でも、勤務地によって終業時刻の相場が変わります。 厚生労働省の公表データ(2025年12月1日時点)で全国60,354軒を都道府県別に数えたところ、 平日19時以降まで営業している薬局の割合に10.9倍の開きがありました。

結論:10倍以上の差がある

最も多い(大阪府)
78.8% 4,128軒
最も少ない(宮崎県)
7.2% 552軒
全国平均
37.1%
平均を上回る県
12県 47都道府県中
全国平均 37.1% 大阪府 78.8% 4,128軒 奈良県 74.5% 553軒 京都府 72.8% 1,167軒 滋賀県 72.2% 683軒 愛知県 72% 3,343軒 兵庫県 67.6% 2,511軒 岐阜県 58.4% 1,054軒 東京都 53% 6,662軒 鹿児島県 11.1% 856軒 山形県 10.7% 610軒 長崎県 10.7% 704軒 岩手県 9.8% 625軒 大分県 9.3% 568軒 山口県 8.5% 786軒 熊本県 7.8% 873軒 宮崎県 7.2% 552軒
図1:都道府県別・平日19時以降まで営業している薬局の割合。上位8県(赤)と下位8県(緑)(2025年12月1日時点)

※参考:厚生労働省「医療情報ネット」オープンデータ(厚生労働省(e-Govデータポータル))/全国60,354軒を都道府県別に集計

転職で勤務地が変わると、同じ職種でも終業時刻の相場が変わります。 求人票の「9:00〜18:00」だけでは見えない部分です。

薬局の遅番が多い都道府県

順位都道府県薬局数19時以降まで日曜営業
1 大阪府 4,128 78.8% 5.9%
2 奈良県 553 74.5% 7.4%
3 京都府 1,167 72.8% 7.1%
4 滋賀県 683 72.2% 6.7%
5 愛知県 3,343 72% 6.5%
6 兵庫県 2,511 67.6% 6.1%
7 岐阜県 1,054 58.4% 5.9%
8 東京都 6,662 53% 12%
9 和歌山県 481 49.5% 4.8%
10 神奈川県 4,078 42.1% 11.4%

上位には関西圏が並びます。大阪府は78.8%で、薬局のおよそ4軒に3軒が19時以降まで開いている計算です。

※参考:厚生労働省「薬局機能情報提供制度」(厚生労働省)/営業日・営業時間は薬局が都道府県へ届け出る項目

薬局の遅番が少ない都道府県

順位都道府県薬局数19時以降まで日曜営業
47 宮崎県 552 7.2% 2%
46 熊本県 873 7.8% 3%
45 山口県 786 8.5% 3.7%
44 大分県 568 9.3% 3.7%
43 岩手県 625 9.8% 3.8%
42 長崎県 704 10.7% 3%
41 山形県 610 10.7% 4.4%
40 鹿児島県 856 11.1% 4.2%
39 青森県 593 11.3% 3.5%
38 福島県 902 11.6% 4.4%

下位は宮崎県・熊本県・山口県など。 宮崎県では19時以降まで開いている薬局が7.2%しかなく、 大半の薬局が夕方までに閉まります。

薬剤師がこのデータを読むときの注意

これは都道府県全体の傾向であり、個々の職場の話ではありません。 同じ県内でも市区町村によって差があり、駅前と郊外でも変わります。 検討している市区町村の数字はエリアページで個別に確認できます。

また、営業時間が長いことは残業が多いことと同義ではありません。 営業時間が長い店舗ほどシフト制で早番・遅番を分けている場合があり、 分かるのは「遅番という枠が発生しうるか」までです。

なぜ地域差が生まれるのかは、この公表データからは読み取れません。 分布は分かっても理由は分からない、という点は押さえておいてください。

※参考:厚生労働省「衛生行政報告例」(厚生労働省)/薬局数の全国統計はこちらでも公表されている

当サイトで分かるのは店舗の営業日と営業時間までです。 年収・薬剤師の配置人数・在宅対応の有無は公表されていないため扱えません。 個別の薬局への応募の取り次ぎも行っていません。

よくある質問

Q薬局の営業時間は地域によって違いますか?

A大きく違います。平日19時以降まで営業している薬局の割合は、最も高い大阪府が78.8%、最も低い宮崎県が7.2%で、10.9倍の開きがあります(厚生労働省の公表データ、2025年12月1日時点)。全国平均は37.1%で、これを上回るのは47都道府県中12県です。

Q遅番を避けたい場合、どの地域を選べばいいですか?

A公表データ上、遅番の割合が低いのは宮崎県(7.2%)、熊本県(7.8%)、山口県(8.5%)、大分県(9.3%)、岩手県(9.8%)などです。ただしこれは地域全体の傾向で、同じ県内でも市区町村によって差があります。検討している市区町村ごとの数字はエリアページで確認できます。

Q都市部のほうが薬局の営業時間は長いのですか?

A一概には言えません。上位には大阪府・奈良県・京都府・滋賀県が並び、関西圏が目立ちます。一方で人口の多い都道府県でも中位にとどまるところがあり、単純な都市部・地方の違いでは説明できません。公表データからは分布までしか分からず、理由までは読み取れません。

Q薬剤師が転職するとき、勤務地によって残業は変わりますか?

A店舗の営業時間という点では変わります。平日19時以降まで営業している薬局の割合は全国平均37.1%ですが、都道府県別では大阪府78.8%から宮崎県7.2%まで分布しています。ただし営業時間は届出内容であり、個人の残業時間そのものではありません。薬剤師が複数いてシフトを組める薬局では、営業時間が長くても個人の勤務時間は長くなりません。

Q関西の薬局は営業時間が長いのですか?

A公表データ上はそうなっています。平日19時以降まで営業している薬局の割合の上位には大阪府(78.8%)、奈良県(74.5%)、京都府(72.8%)、滋賀県(72.2%)、愛知県(72%)が並び、関西圏が集中しています。ただし理由にあたる項目は公表データに含まれておらず、なぜ地域差が生まれるのかは当サイトでは分かりません。

Q薬局の営業時間はどこで調べられますか?

A厚生労働省が「医療情報ネット(ナビイ)」のオープンデータとして、全国の薬局の営業日と営業時間を公開しています。当サイトはこのデータを市区町村別に集計しています。個別の薬局の営業終了時刻はエリアページの一覧に掲載しています。ただし届出内容であり、臨時休業や時間変更は反映されていません。

免責事項

本記事は厚生労働省が公表しているデータを集計したものであり、特定の地域・薬局・チェーンの優劣を 評価するものではありません。営業日・営業時間は各薬局の届出内容であり、臨時休業や変更は反映されていません。 勤務条件については、必ず求人票および面談でご確認ください。

参考文献

  1. 医療情報ネット(ナビイ)オープンデータ 2025年12月1日時点版
    厚生労働省(e-Govデータポータル) https://data.e-gov.go.jp/data/dataset/iryou_teikyouseido_mhlw
  2. 薬局機能情報提供制度について
    厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kinoujouhou/index.html
  3. 衛生行政報告例(薬局数・従事者数などの統計)
    厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/36-19.html

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この記事のデータについて

集計元は医療情報ネット(ナビイ)オープンデータ/厚生労働省(2025年12月1日時点)に収録されている 全国60,354軒の薬局データです。標本調査ではなく全数を数えています。 同じファイルを取得すれば、どなたでも同じ数字を再現できます。
営業日・営業時間は薬局が届け出た内容です。 実際のシフト・残業時間・年収・オンコール・在宅対応の有無は含まれていません。 営業日が土曜でも、シフト制で交代に休める職場は多くあります。 勤務条件は必ず求人票と面談でご確認ください。

このテーマの全体像

この記事は「薬剤師の勤務地選び」というテーマの1本です。 全体像とほかの論点は、まとめページで整理しています。

薬剤師の勤務地選び|地域で働き方はどう変わるか

勤務地が変われば、同じ薬局勤務でも終業時刻の相場や勤務先の数が変わります。都道府県・都市規模ごとの実数をまとめました。

このテーマの記事 4本を、 まとめページから辿れます

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ここまでは全国の傾向です。実際に検討している薬局や市区町村の数字は、個別に確認できます。 年収・薬剤師の配置人数・残業時間は公表されていないため、そこから先は求人を持っている側に聞くことになります。

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