薬局ラボ 薬剤師のための全国薬局データベース/60,354軒

薬局の84%は「平日+土曜」だけ営業している

この記事の要点

薬局の営業日は自由に決められるはずですが、実際にはほとんどの薬局が同じ形を取っています。 厚生労働省が公表している全国60,354軒の届出(2025年12月1日時点)を分類したところ、 実在する組み合わせは8通りだけでした。

まず結論|薬局の営業日は8パターンだけ

薬局勤務の標準形は「平日と土曜に出て、日曜は休む」です。 この形が50,861軒、全体の84.3%を占めます。

平日+土 84.3% 50,861軒 平日のみ 7.1% 4,286軒 平日+土・日・祝 3.9% 2,352軒 平日+土・日 2.8% 1,691軒 平日+土・祝 1.5% 926軒 平日+日 0.3% 158軒
図1:薬局の営業日パターン(全国60,354軒、2025年12月1日時点)。上位6パターン

※参考:厚生労働省「医療情報ネット」オープンデータ(厚生労働省(e-Govデータポータル))/公表項目「営業日(月〜祝)」を土・日・祝の組み合わせで分類

薬局の営業日8パターンの内訳

表1:営業日の組み合わせ(2025年12月1日時点)
順位営業日薬局数構成比薬剤師から見ると
1 平日+土 50,861 84.3% 土曜出勤あり、日曜・祝日は休み。最も一般的な形
2 平日のみ 4,286 7.1% 土日祝すべて店舗が休み。数は少ない
3 平日+土・日・祝 2,352 3.9% 土日祝いずれも出勤の可能性がある
4 平日+土・日 1,691 2.8% 土日出勤の可能性、祝日は休み
5 平日+土・祝 926 1.5% 土曜と祝日に出勤の可能性、日曜は休み
6 平日+日 158 0.3% 日曜のみ営業、土曜は休みという珍しい形
7 平日+祝 41 0.1% 祝日のみ営業という珍しい形
8 平日+日・祝 39 0.1% 日曜・祝日に営業、土曜は休み

※参考:厚生労働省「薬局機能情報提供制度」(厚生労働省)/営業日は薬局が都道府県へ届け出る項目のひとつ

下位4パターンを合わせても300軒に届きません。 「土曜は休みだが日曜は営業」といった形は、実質的にほとんど存在しないことが分かります。

薬剤師がこの分類をどう使うか

求人票に「土日休み」と書かれていたら、その薬局がどのパターンかを確認する価値があります。 店舗として土曜を閉めている薬局は7.1%しかないため、 多くの場合は「シフト制で交代に土曜を休む」という意味になります。 毎週必ず土曜が休みとは限りません。

逆に、土日祝すべて営業している3.9%の薬局では、 週末のいずれかに出勤するシフトが常に発生します。 応募先がこのパターンなら、週末の勤務頻度を面談で確認しておく必要があります。

個別の薬局がどのパターンかは、薬局名で検索すると確認できます。 求人票を手元に置いて、届出内容と突き合わせてみてください。

店舗の営業日と個人の出勤日は違う

店舗が土曜営業でも、あなたが毎週土曜に出勤するとは限りません。 薬剤師が複数いる薬局ではシフト制を取っており、交代で休める職場は多くあります。 この公表データから分かるのは「その店舗に土曜という枠が発生するか」までです。

※参考:厚生労働省「衛生行政報告例」(厚生労働省)/薬局数・従事者数の全国統計

逆に1人薬剤師の薬局では、店舗の営業日がそのまま自分の出勤日になります。 交代要員がいないためです。休みやすさは営業日より人員体制で決まりますが、 薬剤師の配置人数は公表データに含まれていないため、当サイトでは分かりません。必ず面談で確認してください。

よくあるご質問

Q薬局の営業日にはどんなパターンがありますか?

A厚生労働省の公表データ(2025年12月1日時点)で全国60,354軒を分類すると、実在するのは8パターンだけです。最も多いのは「平日+土曜」で50,861軒(84.3%)。次いで「平日のみ」が7.1%、「平日+土日祝」が3.9%と続きます。

Q薬剤師が土曜出勤を避けられる薬局はどれくらいありますか?

A店舗として土曜を営業日としていないのは、「平日のみ」の4,286軒(7.1%)と「平日+日」「平日+祝」「平日+日・祝」のわずかな薬局だけです。合わせても1割に届きません。ただしシフト制の薬局では、店舗が土曜営業でも交代で休める場合があります。

Q土日祝すべて営業している薬局はどれくらいありますか?

A2,352軒、全体の3.9%です。ドラッグストアを併設しているチェーンに多く見られます。この形の薬局では、土日祝のいずれかに出勤するシフトが発生します。

Q薬局の営業日はなぜ「平日+土曜」が多いのですか?

A調剤薬局の多くが近隣の医療機関の診療日に合わせているためと考えられます。土曜午前に診療するクリニックが多く、処方箋が発生するため薬局も開ける必要があります。逆に日曜はクリニックが休診するため薬局も閉まります。ただし公表データに理由にあたる項目はなく、因果関係を確かめることはできません。

Q薬局の営業日はどこで確認できますか?

A厚生労働省が「医療情報ネット(ナビイ)」のオープンデータとして全薬局の営業日を公開しています。当サイトでは薬局名から個別に検索でき、市区町村ごとの一覧でも確認できます。届出内容であるため、臨時休業や年末年始の休業は反映されていません。

免責事項

本記事は厚生労働省が公表しているデータを集計したものであり、特定の薬局の優劣を評価するものではありません。 営業日は各薬局の届出内容であり、臨時休業や年末年始・お盆の休業は反映されていません。 勤務条件については、必ず求人票および面談でご確認ください。

参考文献

  1. 医療情報ネット(ナビイ)オープンデータ 2025年12月1日時点版
    厚生労働省(e-Govデータポータル) https://data.e-gov.go.jp/data/dataset/iryou_teikyouseido_mhlw
  2. 薬局機能情報提供制度について
    厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kinoujouhou/index.html
  3. 衛生行政報告例(薬局数・従事者数などの統計)
    厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/36-19.html

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この記事のデータについて

集計元は医療情報ネット(ナビイ)オープンデータ/厚生労働省(2025年12月1日時点)に収録されている 全国60,354軒の薬局データです。標本調査ではなく全数を数えています。 同じファイルを取得すれば、どなたでも同じ数字を再現できます。
営業日・営業時間は薬局が届け出た内容です。 実際のシフト・残業時間・年収・オンコール・在宅対応の有無は含まれていません。 営業日が土曜でも、シフト制で交代に休める職場は多くあります。 勤務条件は必ず求人票と面談でご確認ください。

このテーマの全体像

この記事は「薬局薬剤師の働き方」というテーマの1本です。 全体像とほかの論点は、まとめページで整理しています。

薬局薬剤師の働き方|休み・営業時間・シフトの実態

土日は休めるのか、残業はあるのか。求人票に書かれない部分を、厚生労働省の全数データから読み取ります。

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