薬局の営業時間は中央値9.5時間|9時開店が7割
この記事の要点
- 薬局の営業時間は、中央値で9.5時間です(開店から閉店まで、休憩を含む)。
- 開店時刻は9時台が72.4%(43,222軒)で圧倒的多数。8時台が21.8%(12,995軒)。
- 11時間以上営業している薬局は7.6%(4,517軒)。8時間以下は4.1%。
- 平日19時以降まで営業している薬局は37.1%。ここに遅番の枠が生まれます。
- ただし営業時間は勤務時間ではありません。薬剤師が複数いれば早番・遅番に分かれます。
- 閉店後の業務(レセプト・在庫管理など)は公表データに含まれていません。終業は営業終了より遅くなるのが通常です。
求人票の「勤務時間 9:00〜18:00」は、その薬局の営業時間そのものではありません。 厚生労働省は全薬局の開店時刻と閉店時刻を公表しています。 全国60,354軒(2025年12月1日時点)を集計して、実際の営業時間の姿を確認しました。
まず結論|薬局の営業時間は中央値9.5時間
- 営業時間の中央値
- 9.5時間 開店から閉店まで
- 9時台に開店
- 72.4% 43,222軒
- 8時台に開店
- 21.8% 12,995軒
- 11時間以上営業
- 7.6% 4,517軒
※参考:厚生労働省「医療情報ネット」オープンデータ(厚生労働省(e-Govデータポータル))/公表項目「開店時間帯(1日最大4区分)」から月曜の開店・閉店時刻を集計
薬局の営業時間は驚くほど揃っています。 9時に開いて18時台に閉じる、というのが標準的な形です。 そこから外れる薬局が、早番や遅番の枠を持つことになります。
薬局の開店時刻は9時台が7割
8時台に開店する薬局が21.8%あります。 開店前には準備があるため、この薬局で働く場合の実際の出勤はさらに早くなります。 朝の時間帯を重視する方は、応募先の開店時刻を確認しておく価値があります。
※参考:厚生労働省「薬局機能情報提供制度」(厚生労働省)/開店時間帯は薬局が都道府県へ届け出る項目
営業時間の長さと早番・遅番
営業時間が長い薬局ほど、早番と遅番に分かれる可能性が高くなります。 11時間以上営業している薬局は4,517軒(7.6%)。 1人の薬剤師が11時間続けて勤務することは通常ないため、 この薬局ではシフトが分かれていると考えるのが自然です。
| 区分 | 薬局数 | 構成比 | 薬剤師から見ると |
|---|---|---|---|
| 8時間以下 | 2,475 | 4.1% | シフトが分かれにくい。1人薬剤師の場合は営業時間がそのまま拘束時間に近づく |
| 中央値(9.5時間)前後 | — | — | 最も一般的な形。9時開店・18時台閉店が典型 |
| 11時間以上 | 4,517 | 7.6% | 早番・遅番に分かれている可能性が高い。ドラッグストア併設系に多い |
業態による違いはチェーンで働き方が4倍違うにまとめています。 ドラッグストアを併設しているチェーンは営業時間が長く、調剤専門のチェーンは短めです。
求人票の勤務時間と突き合わせる
求人票の勤務時間と、届出上の営業時間を並べると、記載されていないシフトが見えることがあります。
| 求人票 | 届出の営業時間 | 読み取れること |
|---|---|---|
| 9:00〜18:00 | 9:00〜18:00 | 一致。シフトは実質1本の可能性が高い |
| 9:00〜18:00 | 9:00〜20:00 | 遅番の枠があります。求人票は代表的な一例かもしれません |
| 9:00〜18:00 | 8:30〜19:00 | 早番の枠もあります。開店準備を含めると出勤はさらに早くなります |
| 記載なし | 10:00〜19:00 | 遅めの開店。朝が遅い分、終業も遅くなります |
個別の薬局の営業時間は薬局名で検索すると確認できます。
営業時間は勤務時間ではない
営業時間が長いことは、個人の勤務時間が長いことを意味しません。 薬剤師が複数いる薬局では早番・遅番に分かれるため、店舗が11時間開いていても 個人の勤務は8時間ということが普通にあります。 逆に薬剤師が1人しかいない薬局では、営業時間が短くても交代要員がいないぶん拘束されます。 分かるのは「その店舗に早番・遅番という枠が発生しうるか」までです。
※参考:厚生労働省「衛生行政報告例」(厚生労働省)/薬局の従事者数に関する全国統計
閉店後の業務は営業時間に含まれていません。 レセプト業務・在庫管理・清掃などがあり、終業時刻は営業終了時刻より遅くなるのが通常です。 その量は薬局によって異なり、公表データには含まれていません。 残業時間・年収・薬剤師の配置人数も同様に、当サイトでは扱えません。
よくあるご質問
Q薬局は何時に開店することが多いですか?
A9時台が最も多く43,222軒(72.4%)です。次いで8時台が12,995軒(21.8%)。厚生労働省の公表データ(2025年12月1日時点)で月曜の開店時刻を集計した結果です。10時台以降に開く薬局は少数にとどまります。
Q薬局の営業時間は1日何時間くらいですか?
A中央値で9.5時間です。開店から閉店までの時間で、休憩時間を含みます。11時間以上営業している薬局は4,517軒(7.6%)、8時間以下は2,475軒(4.1%)でした。
Q薬剤師の勤務は朝が早いですか?
A8時台に開店する薬局が21.8%あります。開店前に準備が必要なため、この薬局では実際の出勤はさらに早くなります。ただし薬剤師が複数いる薬局では早番・遅番のシフトに分かれるため、全員が毎日早く出るわけではありません。
Q営業時間が長い薬局は残業も多いのですか?
Aそうとは限りません。営業時間が長い店舗ほどシフト制で早番と遅番を分けている場合があり、個人の勤務時間が営業時間と一致するわけではありません。むしろ薬剤師が1人しかいない薬局では、営業時間が短くても交代要員がいないぶん拘束されます。公表データから分かるのは店舗の営業時間までです。
Q薬局の閉店後にはどんな業務がありますか?
A公表データには含まれていないため、当サイトでは分かりません。一般にレセプト業務・在庫管理・清掃などが挙げられますが、実際の内容と所要時間は薬局によって異なります。終業時刻は営業終了時刻より遅くなるのが通常であるため、面談で確認する必要があります。
Q応募先の薬局の営業時間はどこで調べられますか?
A厚生労働省が「医療情報ネット(ナビイ)」のオープンデータとして全薬局の営業時間を公開しています。当サイトでは薬局名から検索でき、市区町村ごとの一覧にも営業終了時刻を掲載しています。求人票の勤務時間と突き合わせると、記載されていないシフトの存在に気づけることがあります。
免責事項
本記事は厚生労働省が公表しているデータを集計したものであり、特定の薬局の優劣を評価するものではありません。 営業時間は各薬局の届出内容であり、臨時の変更は反映されていません。集計は月曜の営業時間を対象としています。 勤務条件については、必ず求人票および面談でご確認ください。
参考文献
- 医療情報ネット(ナビイ)オープンデータ 2025年12月1日時点版
厚生労働省(e-Govデータポータル) https://data.e-gov.go.jp/data/dataset/iryou_teikyouseido_mhlw - 薬局機能情報提供制度について
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kinoujouhou/index.html - 衛生行政報告例(薬局数・従事者数などの統計)
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/36-19.html
リンクはすべて掲載時点で表示を確認しています。リンク切れにお気づきの場合はお知らせください。
この記事のデータについて
集計元は医療情報ネット(ナビイ)オープンデータ/厚生労働省(2025年12月1日時点)に収録されている
全国60,354軒の薬局データです。標本調査ではなく全数を数えています。
同じファイルを取得すれば、どなたでも同じ数字を再現できます。
営業日・営業時間は薬局が届け出た内容です。
実際のシフト・残業時間・年収・オンコール・在宅対応の有無は含まれていません。
営業日が土曜でも、シフト制で交代に休める職場は多くあります。
勤務条件は必ず求人票と面談でご確認ください。
このテーマの全体像
この記事は「薬局薬剤師の働き方」というテーマの1本です。 全体像とほかの論点は、まとめページで整理しています。
薬局薬剤師の働き方|休み・営業時間・シフトの実態
土日は休めるのか、残業はあるのか。求人票に書かれない部分を、厚生労働省の全数データから読み取ります。
このテーマの記事 11本を、 まとめページから辿れます
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勤務先を調べる
ここまでは全国の傾向です。実際に検討している薬局や市区町村の数字は、個別に確認できます。 年収・薬剤師の配置人数・残業時間は公表されていないため、そこから先は求人を持っている側に聞くことになります。